温度計用センサー徹底解説

HACCPの義務化について

HACCPとは食品を製造するときに安全を確保するための管理手法のことです。もっとわかりやすくいうと、食品の製造、出荷の工程で、どの段階で異物混入などの危害が起きるリスクがあるのかをあらかじめ予測・分析して被害を未然に防ぐ方法ということになります。HACCPを導入するメリットはたくさんあります。まず1つ目は社員の衛生管理の意識が向上するということです。

2つ目は、管理体制を強化するのでクレームや事故が減少すること。3つ目は、顧客の信頼度がアップすることです。消費者が商品を購入するときに、衛生的な工場で生産された商品と謳っているもののほうが好感度や信頼度が上がります。これにより利益が拡大します。

HACCPは日本でいつ義務化されるのかということがしばしば議論されます。国内の大企業を中心に導入している業者が増えつつありますが、小規模業者の導入率は低いままです。全体的にみると先進国の中でも導入率が低くなっているのが現状です。ですから日本では段階的に導入を義務化しようとする動きがあり、2018年の国会でHACCPの義務化を含めた食品衛生法の改正案が衆議院で可決されました。

そして義務化の法令は2020年の6月に施工し、2021年からは完全に義務化されることになっています。もしこの時点でHACCPを導入していなければ食品衛生法違反になり指導の対象となってしまいます。義務化の対象は食品製造業や食品加工業だけではなく、食品販売業、食品調理業、飲食店、畜産業、食鳥処理場、メーカー事業、食品保管、食品運搬業者です。義務化に向けて準備をしておきましょう。

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